IoTを本気(マジ)で現場に導入するために、今やっておくべきこととは?|IoT/M2M展【春】レポート

2019年4月10日に開幕したIoT/M2M展【春】では、多くのIoTのデモやAIなどのソリューション展示が見受けられました。内容もより具体的なものとなり、ユーザの視点に近づいたと感じました。APSでは、Armパビリオンブース内に出展し、VIA Technologies社のVAB-630とBluetoothモジュールを利用した危険検出アプリのデモ展示と、アナログ・デバイセズ社のSmartMeshを利用したIoTエッジコンピューティングのデモ展示を行いました。デモの詳細は実験室を見てください。

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理想のIoTソリューションと現場の声

今回の出展では、建設現場の重機をイメージさせる展示を行ったためか、多くの建設業界の方々が興味を持って話を聞きにきてくださいました。

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展示会全体を見ると、ネットワークやカメラなどをはじめとするクラウド連携や、センサーデータのAI活用、人物検出など非常に高度な技術を用いたアプリケーションのデモ展示が多数を占めていました。ただ、現場で採用する方にとっては、まだまだハードルが高いものばかりなようです。ワタクシがお話させていただいた建設現場の多くの方は「クラウドは要らない」「ローカルでもっと簡単に実現したい」といったことを口々におっしゃっていました。

自社のニーズに沿ったシステム

一方APSの展示は、「BLEのスキャン時に検出するBluetoothの無線信号レベルで接近しているかどうかの判定」その結果を警告灯と音声で知らせるという、いたってシンプルなデモ展示です。

IoTやM2Mといったシステムは、各社各様です。企業によっては、費用がかけられないこともあるでしょう。自社内にいるプログラム経験者を探して、じっくり自社にあったシステムを育てることができない場合もあると思います。そんな状況であれば、自分たちでシステムを構築し、実験を繰り返し、必要なものだけを取り組んでいく。

例えば、

  • 熟練と初心者の違いであれば、建機のボディやアームにセンサーをつけて、可視化する。
  • 人ではなく物にセンサーやビーコンをつけることで、間違った資材を運ぶことがなくなる。
  • 4方向カメラをつけても、操縦者は操作対象のカメラしか見ることができない。

そんな状況で、AIを使った人物検出の画像は見ることはできないでしょう。ですが、データを抽象化して0/1データまで落とし込めれば、操縦者に警告灯で知らせることができます。最初はカンタンではないかもしれませんが、そういったものを少しずつ少しずつ自分たちで作ってみてみるのも良いかと思います。

すべてをやりきれない場合でも、ある程度システムの概要を把握してから外部のSIerに委託すれば、自分たちの経験を踏まえて話をすることができ、もっとやるべきことが絞り込まれてくると思います。SIerもどこまで実装すれば満足してもらえるかが分かる。必然的に費用も抑えられお互い満足がいくシステムが構築できる。そういったお互いの歩み寄りが、これからはもっともっともっともっと必要になってくると思います。

自分仕様にカスタマイズできる簡易なシステムだからこそ、自分たちでまず手を動かすことから始めてみる。そのきっかけがAPSであれば、ワタクシにとってこれ以上の喜びはありません。みなさん、できることはまだまだたくさんありますよ!一緒に頑張りましょう!

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最後になりましたが、APSブースへお越しいただいた方本当にありがとうございました。当日はArmパビリオンブースへの来場者が非常に多かったため、せっかくお越しいただいたのにお話できなかった方もいたと思います。今回は残念でしたが、懲りずにAPSが出展するイベントへ是非足を運んでくださいね!