まだprintfでデバッグ?アプリを止めずにデータをリアルタイム表示可能な「EVRICA」

EVRICAの概要

DTSインサイトの「EVRICA」は、マイコン内部のメモリデータを取得して可視化する、Armコア対応RAM計測ツールです。EVRICAは、モータの3相出力時の出力データ、printf出力では到底追いつかないデータや、デバッガで止めると確認できない変数など、プログラムを止められない環境下で最大の効果を発揮するデータモニタリングツールです。

JTAG/SWD I/Fがあれば、かんたんに接続でき、データは1測定点あたり最大10usで取得可能。さらに、オシロスコープのようにグラフィカルに可視化可能で、保存容量は最大40GBのストレージを備えています。

Arm マイコンに搭載されている「CoreSight」を使って、直接内部のRAMへアクセスします。CPUを介在する事なくデータを取得できるので、高いリアルタイム性を確保しています。

図

EVRICAの特長

EVRICAは、従来のデータモニタ方法の課題を解決するツール

かんたん接続

  • JTAG/SWD I/Fがあれば接続可能

グラフィカル表示

  • 分かりやすく、直感的
  • 異常値を見つけやすい
  • 様々な形式(16進、10進、符号付き小数点数)に対応した数値表示

高速データ取得

  • 最速1測定点あたり10μs以下
  • UARTの250倍以上の高速取得(DTSインサイト社 2018年調べ)

長時間記録

  • 40GbyteのHDD空き容量がある場合、24hの測定が可能(測定点数:100点)
  • 測定データの保存/読み込みも可能

ユーザープログラムの改変不要

  • printfなどのデータを出すためのプログラムが不要
  • 透過性が高い(製品版のプログラムをそのまま使用可能)
  • 128点まで測定できる

Arm Cortexシリーズ対応(一部を除く)

トリガ機能

  • 見たいデータを捕える(トリガ機能)
  • 事前に設定したトリガ条件が成立した時点で、グラフ上にマーキング。測定後、マーキングされたデータを簡単に探すことが可能

デモ環境

モーター制御用評価ボード(TMPM37A-SBK)

東芝マイクロエレクトロニクス様にご協力いただきTMPM37AFSQGを搭載した評価ボード(TMPM37A-SBK)を使用しました。

測定データ

  • モーター回転速度
  • 三相モータ電流値(U/V/W相)

図

UART出力の課題

  1. データを出すためにプログラムを改変しなければならない
  2. Bitrateの都合上、遅いためデータが断片的
  3. 追加した出力処理に時間がかかり、同じように動かない(モーター回転の挙動が変わる)
  4. 測定ログは残せるが面倒
  5. データをテキストだけ出しても連続的なデータの変化が分かりづらい

EVRICAでUART出力の課題解決

  1. プログラムの変更不要
  2. 1測定点あたり10μs以下での高速モニタリング(ICE開発で培った当社の技術により実現)
  3. 出力するためにマイコンに負荷がかからない(ユーザーシステムへの影響がほぼ無し)
  4. PCに簡単にログ保存(CSV又は独自フォーマットで保存可能)
  5. グラフィカルなUIで見やすい

ざっくりいうと

  • UARTを使って、Printfデバッグは限界がある
  • EVRICAを使うと、データが可視化できるので、内部の挙動が簡単にわかる
  • 取得したデータはPCに保存可能。ドキュメント作成やエビデンスとして利用可能
  • デバッグコードも埋め込まないから、アプリの改変も不要!

測定器を使うのが苦手なソフトウェアエンジニアでも、簡単に使えるデータ見える化ツール「EVRICA!」これはもう、使うしかない!