RISC-Vの開発環境
ハードウェアとしての仕様については、第2回と第3回で紹介した程度の知識があれば十分と思います。では、次にソフトウェア環境について見てみましょう。いくらハードウェアが揃っていても、ソフトウェア環境が不十分ではユーザは開発を行うことができません。RISC-Vのエコシステムを支える、ソフトウェア群について今回は簡単にご紹介します。
ハードウェアとしての仕様については、第2回と第3回で紹介した程度の知識があれば十分と思います。では、次にソフトウェア環境について見てみましょう。いくらハードウェアが揃っていても、ソフトウェア環境が不十分ではユーザは開発を行うことができません。RISC-Vのエコシステムを支える、ソフトウェア群について今回は簡単にご紹介します。
RISC-Vには、基本となる命令セットに加えてシステムレジスタも定義されています。RISC-Vでオペレーティングシステムを動作させたり、アプリケーションを開発するためには、このシステムレジスタについて理解する必要があるでしょう。
RISC-Vの命令セットの特徴について聞かれるとき、まず真っ先に「シンプルである」と答えると思います。実際、x86やArmなどのアーキテクチャに比べて命令セットは綺麗にまとめられており、あまり使うことのない無駄な命令も定義されていません。
皆さんは「RISC-V」という名前を聞いたことがあるでしょうか。コンピュータアーキテクチャ、プロセッサなどに興味を持っている方ならば、その名前を少しくらいは聞いたことがあると思います。RISC-Vは「リスク-ファイブ」と呼び、最近急速に注目を浴びているコンピュータの命令セットアーキテクチャです。