産業および医療機器のIoT化に向け、FPGAでエッジデバイスを強化
IoTとAIへの取り組みを強化するザイリンクスは、エッジ側での分散処理を提案する。デジタル・ロジックをフレキシブルに実装できるFPGAの特性を生かし、センサ・インタフェース、データ形式の整合、分析処理などをエッジ側に分散させることで、IoTシステム全体の最適化を図る狙いだ。合わせて、ディープラーニングの推論処理をエッジ側に統合する開発環境などを包括的に提供する。
IoTとAIへの取り組みを強化するザイリンクスは、エッジ側での分散処理を提案する。デジタル・ロジックをフレキシブルに実装できるFPGAの特性を生かし、センサ・インタフェース、データ形式の整合、分析処理などをエッジ側に分散させることで、IoTシステム全体の最適化を図る狙いだ。合わせて、ディープラーニングの推論処理をエッジ側に統合する開発環境などを包括的に提供する。
温水・空調機器メーカのノーリツは、給湯器リモコン(ガス給湯器の操作パネル)に無線LAN接続の機能を搭載した。リモコンとスマートフォン、クラウドサーバを連携動作させることにより、給湯器を操作したり、宅内の任意の場所で浴室の利用状況を把握したり、離れて暮らす家族の給湯器の使用状況を確認したりできるようになった。このシステムは、太陽誘電のマイコン内蔵無線LANモジュールとイー・フォースのリアルタイムOSを利用して実現した。ここではノーリツの開発担当者に、リモコン開発時の技術課題、および無線LANモジュールやOSの採用を決めた経緯を聞いた。
CPUやDSPに比べて圧倒的なコア数を有する「GPU」。このGPUの性能を日々進化させることにより、クラウドからエッジまで、世界中のシステムに革新を起こしてきた「NVIDIA」。そして、2018年12月に発売された、組み込みシステムにAIを統合するためのプラットフォーム「NVIDIA Jetson AGX Xavier」。IoT×AIが始まる今だからこそ、NVIDIAが考えるAIの在り方は大きな羅針盤になる。ブームだけではない、本質的なAIをテーマに、豊富な事例を交えながら最新情報と将来的な展望をNVIDIAに聞いた。
AIの推論に適したデバイスとして注目を集めるFPGA。ニューラルネットワークモデルを自在に構成・変更でき、高スループット*、低レイテンシ**、高エネルギー効率***などのメリットが評価される中、FPGAの大手ベンダーであるザイリンクスは学習済みのニューラルネットワークを円滑に実装できるソリューションを提供している。ここではAIを中心に取り組みや強みを聞いた。
1300億個以上*のチップ、1000社を超えるパートナー、世界人口の70%を超えるユーザーがArm®のテクノロジを活用している。もちろん、新製品の発表も留まることを知らず、2018年も、ハイエンド向けのCPUであるArm Cortex®-A76や、組み込み向けのセキュアなCPUであるArm Cortex-M35Pをリリース。Armは、今すべてのエンジニアが注目する巨大企業だ。こうした圧倒的なシェアと技術力を誇るArmが、人工知能(AI)や機械学習(ML)という市場の変革に対して、何を考え、どのような活動をしているのか。Armの考える未来のカタチに迫ってみた。
Microsoftの組み込み向けOS「Windows 10 IoT Core」は2018年10月のバージョンアップにて、NXP Semiconductorsのi.MXプロセッサの正式サポートを開始した。VIAは、車載や医療などの分野で実績のある自社のi.MX6搭載ボード「VAB-820」へ、いち早くWindows 10 IoTをポーティング。Microsoft Azureクラウドサービスとの親和性を武器に、組み込み市場におけるシェア拡大を狙う。両社は連携してハンズオンセミナーなどを開催している。ここでは、協業の内容、およびIoT市場やAI市場への展開などについて、両社に話を聞いた。
ディープラーニング専業のスタートアップ企業、LeapMind。DNN(Deep Neural Network)のサイズを圧縮する1ビット量子化の技術と、FPGA回路設計技術を武器に、組み込みAI市場へ切り込む。同社は、学習データ作成支援サービスやクラウドベースのDNNモデル構築環境などを、コンサルティング付きで顧客に提供する。さらに、モデル構築環境は、オープンソースとして公開。米国Intel社のAI Builders Programのメンバーであり、同社のCyclone® V SoC FPGAを採用している。ここでは、LeapMindとIntelに、組み込みAIの展望や製品の概要と、両社の協業の内容について話を聞いた。
2018年7月にソニーが発売したシングルボードコンピュータ(SBC)「SPRESENSE™」。ソニー製のスマートセンシングプロセッサCXD5602を中心に据えた本製品は、マルチコア構成のArm® Cortex®-M4Fによる高い演算性能と、緻密な回路設計による圧倒的な超低消費電力を特長とする。
Vicor社は、電源モジュールや電源システムを提供している電源専業メーカー。高効率と小型化を両立させた電源製品の開発に定評がある。同社は、2018年10月に薄型のAC-DCコンバータ 「Power Tablet™ - RFM9459」を発表した。三相AC電源に接続すると、最大54Vdc(定電圧)、10kWの電力を出力する。外形は24 cm×15 cm×1.5 cmと、iPad™などの9.7インチタブレットPCより小さい。AI処理を行うデータセンタのサーバラックやスーパーコンピュータの需要を見込む。ここでは、データセンタ分野における電源技術の動向や製品概要について、話を聞いた。