Renesas DevCon JAPAN 2017で、e-AIとオートモーティブに触れる


こんにちは!実験室室長の浦邉です。

皆さん、Renesas DevCon JAPAN 2017(2017年4月11日開催)に行きましたか?行ってない?そうですよね。当日は、結構な雨が降っていましたから、足が遠のいてしまった方もいるでしょう。では今回のレポートを読んで少しでも雰囲気を感じ取ってくださいね。

今回のDevConは、以前にもましてソリューション色が強く、マイコンやデバイスを目指していくと、どこにあるのかわからないくらいの展示ボリュームでした。では、面白かった展示をそれぞれ見ていきましょう!

e-AIを触っておこう

とっても気になるe-AI。DevConで、最も展示されていたのではないかと思うくらい、その応用範囲の広さに驚きました。水をこぼさないように運ぶロボットの学習過程や、実際にこぼさないでロボットが自分で学習していく様子などを見ることができました。工場での実証実験の結果など、様々な成果を例にe-AIの活用方法を展示していました。これは知っておかないと!そう思うのであります。

ルネサスが考えるe-AIのソリューション

「e-AI」。組み込みシステムに、AIを搭載するテクノロジーですか!これはとっても気になる。AIと言えば機械学習とかDeepLearingといった、重たい処理を想像すると思います。組み込みマイコンでこんなことできるのでしょうか?そんな思いを秘めながら、セミナーに参加しました。

前述したとおり、ルネサスが考えるe-AIのソリューションを見て、聞いていたのですが、ワタクシの想像を軽く超えていました。そもそもの考え方が違うので、「そうきたか!」という感じです。実演や実証実験はその成果も、十分な手ごたえを感じていると思いますが、そのシステム的な仕組みに、ワタクシ、驚かされました。

通常は、学習も予測も同じプラットフォームで行うものと思っておりましたが、ルネサスの提案では、学習はPCやクラウドを利用した方法で学習する。その結果と推論エンジン部分を組み込みに落とし込む。そんな使い方を紹介していました。これは、とてもいい方法だと思いました。

IoTとしての真の使い方

この学習と実際に処理をする部分と推論エンジンを分離させたことで、組み込みシステムの在り様というか、現場でのプロセスとクラウドでのプロセスは異なると思っていたところなので、これからの組み込みスタイルではないかと思った次第です。機械学習は、クローズドのものからオープンなものまで、さまざまなプラットフォームがあって、どれを選択していけばいいか、どのようなモデルを軸にデータを構築していけばいいか、使う側の課題はまだまだ多いと思います。

今すぐにe-AIを搭載しなければいけないものは、まだ少ないと思っていますが、これからの研究課題に是非、e-AIを選択肢の一つにしたいと思いました。

他人事じゃない、オートモーティブ

「オートモーティブ」。車載関係を狙っているわけではないし、あまり自分には関係ないや!って思っている人いるんじゃないですか?はっきり言いましょう!「オートモーティブ 触っておいて、損はなし」ですよ。大事なことなのでもう一度言います「オートモーティブ 触っておいて、損はなし」。

この先、何が車載に取り込まれるかわかりませんからね。今からでも、勉強しておくのはとっても大事だと思います。

リーズナブルなR-Carのソリューション

自分には、「R-Car」は疎遠なものでしかなく、どこか遠いまなざしで見ていたプラットフォームの一つでした。この日までは。R-Carもアキバのマルツさんで販売されたり、すそ野が広がっている予感がしていた矢先だったので、驚きです。

コンソーシアムなどがあり、安易に手は出せないものなのかもしれませんが、R-Carのスペックを使いこなせる位にならないと、今後リリースされてくる様々なプロセッサーに対応が難しくなってくるだけではなく、Linuxも避けては通れなくなってくることでしょう。そのための、1スキルとして、R-Carはアリなのではないかと思います。

ECU開発体験はできず

さて、会場内ではECUの開発体験コーナーがあったのですが、そこそこ人だかりが多く、ちょっと体験してみたかったのですが、できませんでした。また機会があれば、体験してみたいと思いました。ルネサスさん、よろしくお願いします!

ベールを脱いだマーケットプレイス

3つ目のトピックは、APSマガジンでもご紹介した「RZ/Gのマーケットプレイス」。これから組み込みシステムを構築していく上で、どうしても避けられないのが、開発着手時の諸々の手続きや環境整備、ボードの調達など、面倒なことが尽きません。

ルネサスでは、「マーケットプレイス」を利用することで、オンラインですべて調達できる仕組みを用意しています。すでにマーケットプレイスには、7-8社のミドルウェアソリューションの評価版などが体験できるようになっています。RZ/Gのプラットフォームに対応したライブラリなどもあります。これらを活用して、Linuxアプリをサクッと作れるようにしています。

「マーケットプレイス」がワンストップ

マーケットプレイスは、「何でもあります」的なところは確かにあるのですが、それ以上に、ツールのライセンスや、評価ボード、データーシートなど、開発に必要なリソースが集約されているという点においても、非常に使い勝手がいいのではないかと思います。まさに、ワンストップで必要な情報が入手できます。RZ/Gを検討している方は、絶対に使ってください!(あれ?宣伝?)
APSでは、RZ/GのLinux講座もはじまっていますので、こちらも要チェックですよ。

見どころ満載のRenesas DevCon JAPAN 2017の室長レポートでした。