【フーリエ級数編3:フーリエ級数展開】イメージでしっかりつかむ信号処理〜基礎から学ぶFFT〜
いよいよ、フーリエさんの発見したフーリエ級数展開を学んでいきます。『全ての周期信号は三角関数(サイン波・コサイン波)の足し合わせで表現できる』と言葉ではすでに説明しましたが、これを数式を使って定義すると、図のようになります。
いよいよ、フーリエさんの発見したフーリエ級数展開を学んでいきます。『全ての周期信号は三角関数(サイン波・コサイン波)の足し合わせで表現できる』と言葉ではすでに説明しましたが、これを数式を使って定義すると、図のようになります。
角度を表すとき、私たちは一般に円一周を360分割して単位[°]をつけた度数法を使用しています。数学の世界では度数法ではなく、弧度(こど)法という角度表現を用いることが一般的です。弧度法の単位は[rad]で、ラジアンまたはラディアンと読みます。円一周の角度を2π[rad]と定義する表現方法で、これは半径が1である円(単位円)をある角度で扇形に切り取ったとき、その中心角度を切り取った扇の外周の長さで表現する事に相当します。
さて、いよいよこの連載の本題である「フーリエ分析」の世界へと足を踏み入れていきましょう。「フーリエ」というのは人の名前で、フルネームをジャン・バティスト・ジョゼフ・フーリエ男爵といいます。1768年にフランスで生まれた後孤児になり、幼少期から数学に興味を示しました。その後協会で修道士として修業をしながら、数学の勉強をつづけたのです。
数式がどうしても苦手だという人に「歯を食いしばってでも耐えろ!!」というのはあまりにも酷なわけで…何とかコンピュータで学習のサポートはできないものでしょうか。
「いくつかの値を縦横に並べて、長方形状にしたもの」を「行列」といいます(逆に、行列ではない、単独の値を「スカラー」といいます)。
大学数学の世界は「幾何学」「代数学」「解析学」の3つにざっくり分けることができます。このうち「幾何学」はいわゆる図形分野の知識
三角関数の便利さは、むしろ「円」との関りにあります。円を基準にして三角関数を理解することで、様々な周期波形…すなわち、「同じ形を繰り返す波形」を扱うときに大変強力な道具になるのです。
この連載ではまず、フーリエ分析を学ぶ前に最低限押さえておいて欲しい4つの項目「複素数」「三角関数」「積分と微分」「行列」の4つをおさらいします。
アナログ信号をデジタル信号にするということは、この目盛線が交差する「格子点」に信号の値を近似する事です。格子点の間を直線でつなぐと、デジタル信号に変わります。